今週の大河ドラマ、軍師官兵衛は、少し切ないお話でした。
あんなに可愛らしい、おたつ(南沢奈央さん)が、結婚式当日に敵国に攻められて殺されてしまう。
その仇討ちをという官兵衛を祖父の重隆が諌めるというお話。戦国時代の弱肉強食の辛さと、やるせなさ、そしてそれによって官兵衛が成長していくというストーリーでした。
でも、冷静に考えると、結婚式で油断していたので、敵が近くまで攻め寄せてくるのが分からなかった。。。なんて、なんだか変な話ですね。ちょっと現実的には起こりにくいかな。。。
大河ドラマは、歴史ものでありながらもやはりドラマなので、史実に忠実な部分と許される範囲(明らかな間違いはNG)での脚色。このくらいなら、まあいいかな。。。という部分もあるようですね。
松寿丸(後の黒田長政)を助けたのは誰か?
っで、もう少し先の話ですが、とても有名な話で官兵衛の息子(松寿丸)の命が助けられるというお話があります。
織田信長を裏切った荒木村重を説得するために、単身有岡城に乗り込んでいく黒田官兵衛。しかし、説得どころか1年間も牢に幽閉されてしまう。返事もなく、帰ってもこない官兵衛を信長は裏切り者と誤解し、人質だった官兵衛の長男松寿丸を殺すように命じる。
ところが、官兵衛が裏切るはずがないと信じた信長家臣団の誰かが松寿丸を密かに匿う。官兵衛が裏切ったのではなく、幽閉されていたと聞き、信長は後悔するも松寿丸が生かされていたことを大変喜ぶというシーン。
先日、放送されたNHKアーカイブスでも取り上げられていましたが、助けた人物はドラマによってマチマチです。
ドラマ | 助けた人物 |
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おんな太閤記(1981年) | 秀吉の妻(おね・ねね) |
功名が辻(2006年) | 山内一豊・千代夫妻 |
軍師官兵衛(2014年) | 竹中重治(半兵衛) |
その時の主人公が救ったようなストーリーで、話を盛り上げているんでしょうね。wikipediaでは、竹中重治になっています。
重要なのは、松寿丸が生きていたという事実。そんな史実は、人物にフォーカスを当てなおすと、また違ったストーリーが見えてくる。大河ドラマは、そんな風に鑑賞するのが一つの楽しみだと思います。