ソチオリンピック、金メダルの最有力は、ズバリ高梨沙羅選手だと思います。
表彰台に登っても、ひときわ小さなあの体なのに、なぜあんなに遠くに飛べるのか?その秘密。それと、オリンピックで彼女が注意してきたポイントについて、先日のNHKスペシャルで放送されていました。



テレマークに注目

管理人が一番見ているのは、ズバリ!テレマークです。テレマークとは、ジャンプをして着地するときのポーズと言うか姿勢です。これが飛型点に大きく影響します。

理想的なテレマークは、両手を広げて、左右のシューズの位置が靴一個分ずれて前に出ていること。しっかりと膝を曲げ、腰を落としていることだそうです。

ご存知のように、高梨選手はジャンプ力がある。傾斜部分が終わり、地面が平らな所に近いところまで飛ぶので、怖さから尻もちをつくような着地が多かったそうです。

そこで、今シーズンの課題にしていたのが、ずばりテレマークを克服すること。フォームの改善にも取り組み、膝に加えて腰も十分に活用し着地の衝撃を和らげるという練習を積んできたそうです。

ジャンプ台が違う

もう一つ、課題があるそうです。それは、ジャンプ台。

ジャンプ台は、直線とカーブの部分があります。これまで、彼女が慣れ親しんできたジャンプ台は、カーブ部分がきついものでした。ここで十分に加速し、タイミングよく踏み切るのが彼女の得意技。

ただ、ソチではこのジャンプ台のカーブがゆるやかで、タイミングがとても取りづらいそうです。自分では早いと思っていても、実際は若干遅れることがあって、とても苦手にしているとのことでした。

しかし、今シーズン行われた山形県蔵王の大会。ソチと同じジャンプ台の形状に作りかえられたそうです。強風の悪条件にも関わらず、タイミングのあった大ジャンプ。課題を克服できたと自信になったそうです。

先輩たちの思い

女子ジャンプは、ソチからはじめてオリンピックから種目になりました。女子のアメリカチームは、ずっと働きかけを続け悲願を達成。高梨選手のライバルとなる、サラ・ヘンドリック選手に大きな期待をかけているそうです。

ヘンドリック選手は、今までの先輩たちが築いてきた努力には感謝してもしきれないとのこと。

しかし、それは高梨沙羅選手も同じ。それまでこの競技をけん引してきた、山田いずみコーチはじめ、先輩たちの思いのためにも勝ちたいとのこと。

ジャンプ競技は、本当に一瞬。踏切と滞空時間とそして着地と。彼女がより遠くに飛んでゾーンに入り、思いが遂げられる瞬間を見守りたいと思います。

NHKスペシャル|シリーズ 金メダルへの挑戦小さな大ジャンパー 髙梨沙羅17歳

追記 2014/2/12

高梨選手、お疲れ様でした。トップアスリートが、ギリギリの戦いで凌ぎを削る凄さを見た気がします。

女子ジャンプ結果・・・NHK 全力応援!ソチオリンピック

感謝:キャプチャ写真は、写真素材 足成さんから引用しました。素敵な写真をありがとうございます。テレマーク