黒田官兵衛孝高公が、最初に築城した自分の居城。それが、大分県中津市にある中津城です。ぜひ、一度見たいと考えていました。
記事下に地図リンク、付近の飲食店情報を掲載しています
新しい時代のために官兵衛が作ったお城
官兵衛は最初に、馬ヶ岳城に入ったと言われています。しかし、この城は戦争には便利でも政務には不便と考えて土地を探し、中津城を作ったというお話です。
中津城 – Wikipediaや中津城公式ホームページ｜中津城の歴史によると、今存在する立派な天守閣は、後から想像で作られたんですね。 福岡城と同様、そもそも天守閣があったかどうかも、よく分かってないんですね。
石垣を見ながら川沿いをぐるっと
福澤諭吉記念館の後で見に行ったので、こんなコースで周りました。まずは川べりに降りて石垣を見ながら、城井神社にお参り、それから天守閣へ向かうというコースです。
中津川を望むところまで歩いてきて、振り返ると川沿いにお城が見えてきます。
逆光だったので、全体の色合いを少し変えていますが、
ムック本の解説によると
赤い斜線の右側が黒田の石垣。左側が後に入った細川の石垣だと考えられているそうです。現在の天守閣は細川の石垣の上にあるんですね。
っで、ここから川沿いに降りて行きます。
川を左手に見ながら石垣を見て行きます。
途中、説明書きもあります。石垣についての説明
先ほどの石垣の話だと左が黒田が作ったもの。右が細川が拡張したものという感じでしょうね。
あと、昔はこの位置に門があったみたいですね。
ここで川沿いの石垣が終わり、城のほうへ向かいます。
城井神社、宇都宮鎮房に思いをよせる
途中、城井神社があったのでお参りすることにしました。というのも、城に行く前に合元寺を通ってきたから。城井（宇都宮）鎮房は、官兵衛が入る前に、この辺りを治めていた人物で、ずーっと先祖の代から領民にも慕われていたと聞きます。
しかし、秀吉から四国への国替えを命じられ、それを拒否したために、黒田家から謀殺されてしまいます。（参考：城井鎮房 – Wikipedia）しかも、幼い娘さんはじめ、家族や家臣までも。とても悲しい話です。
先日のNHKの歴史秘話ヒストリアでは、この事件は黒田長政の勇み足のような描写でしたが、そんなことはないと管理人は考えています。事件の内容から考えて、黒田官兵衛も深く関わっていたと思われます。
秀吉が天下統一をした時は、大変な時代であったけど、それが日本全体の悲願だったと思います。やっと殺し合いの世の中が終わりそうだ。時の実力者だった徳川家康や伊達政宗までも旧領からの国替えを命じられる。無念ではあったと思うけど黙って従った。北条氏政など、新しい時代への理解が遅れた者が、この世を去った時代でもありました。
天守閣へ
いよいよ天守閣へ向かいます。
官兵衛資料館もありました。官兵衛の中津時代の話を中心に展示がされています。関ヶ原合戦の時に、次々と九州を制圧していった話は、黒田官兵衛の晩年のクライマックスでもありますよね。大河ドラマでも、どんなふうに描かれるのか楽しみです。
壁には、こんな小さな穴が開いています。ここから敵の様子をうかがったり、弓矢を射たりしたんでしょうかね。
入場料は４００円。福澤諭吉記念館から周ると共通券６００円で、どちらも入れるので、そのルートのほうがお得かも。
奥平家の資料館
城内は奥平家の資料館になっています。管理人は見ませんでしたが、ここには官兵衛のキャラクター、「くろかん君」のほかに、おっくんというキャラクターもいます。これは奥平家のキャラクターですよね。（中津城公式ホームページ｜中津城公式マスコットキャラクター おっくん活動記録）
瓦の模様は奥平家の家紋。
展示はこんな感じ
有名な鳥居強右衛門（とりいすねえもん）の絵もありました。鳥居強右衛門 – Wikipedia
これは、地元の方が盛り上げようと作った赤合子の兜。実際にかぶることもできます。
それと、もう一つ紹介。お土産物のガムなんですが、めちゃくちゃよくできてます。かんべえ以外にも、たへえくんとか、くりやまくんとかあります。買おうかな。。。と迷ったんですが止めました。でも、買っても良かったかな。。。ちなみに、城下のおみやげものコーナーには置いてません。ここで買うのがおすすめです。
天守閣からの眺め
天守閣からの眺めです。官兵衛はこの地で早舟により、天下分け目の関ヶ原の戦の予兆を知ったんですよね。
天守閣を降りて下から
今は、官兵衛ブームもあってかお土産物館もありました。官兵衛グッズや中津の名産品もあります。観光バスのみなさんが、お買い物を楽しんでおられました。
最後に。下から見た中津城をもう一度。
住所：大分県中津市（二ノ丁本丸）
