先日、新聞を読んでいると、元福岡ダイエーホークスの工藤公康さんが
スポーツ欄に記事を書いておられたのを読みました。

工藤さんと言えば、1999年に福岡ダイエーホークスを優勝に導いた当時の中心選手。
その時のチーム状況や考えていたことなどを、まとめていた記事でした。

日本経済新聞 2012/04/10朝刊
スポートピア 真のプロへの道より 文章もしくは内容の引用

・西武からダイエーに移籍したのは、1995年。練習を見て驚いた。選手が走らないし動かない。エラーした選手が照れ笑いでベンチに帰ってくる。
・西武時代の練習は、全員が勝つために何をすればいいかを自覚し、実践を想定して練習していた。
・チームを変えるために、あえて嫌な先輩になることにした
・城島健司選手は、王監督から期待をかけられていたが、サインもミーティング通り、捕手としての意識も乏しかった。
・自分の過去の投球内容のビデオを引っ張り出して、毎日見直し、城島選手のアドバイスに使った。この経験を通じて、自身も打者とのかけひきに磨きをかけられた。
・野球は、球が速ければ勝てるものではないし、遅いから負けるわけでもない。プロとは、集積した知識と経験をどう生かすか、なのだと悟った。
・経験値は打たれた時や負けたときのほうが上がる。失敗を反省し、ノートにつけ、次にどうなげるかを考えた。相手の強みやチーム状況を理解すれば、同じ失敗を繰り返さずに「何をすればいいか」が見えてくる。
・城島選手のサインに(あえて)首を振らなかったのもこの年。サインに意志を持たせ、打者の狙いを自ら感じようとしない限り、彼の成長はないと考えた。
・野球選手になったからといって本当の意味でのプロではない。知識と経験を重ね、意志を持って自分を鍛えていく。そうした過程を経て生まれた自覚があって、ファンや周囲の人に感謝できるようになる。その時こそ、真のプロと言えるのではないか?

内容をほとんど引用させていただきました。
この文章は、ビジネスマンが自分の仕事に置き換えても参考になることはもちろんですが、
ダイエー時代から、ソフトバンクを応援してきた福岡県民。。。
いや、九州出身人なら、文章の中身以上に熱い思いが
こみ上げてくるのではないかと思います。

当時、ダイエーがあまりにも弱いチームで、王監督が生卵をぶつけられたこともあったこと。
そこから、選手たちが強くなっていき、そしてついには優勝、日本一。
「これは現実か?」と信じられなかったですが。。。

福岡、九州中の人たちが、やればできるんだと、
大いに元気づけられ、勇気づけられたこと。
当時、自分が何をしていたか。。。といった記憶までも
フラッシュバックしてくる内容だと思います。

工藤さんは、野球に対するご自分の理論が確立されているので、
野球解説がとても楽しみな方です。

そして、いつの日かソフトバンクの監督になってくれないかなと
密かに期待している人でもあります。