山口県萩市に宿泊した次の日は、ぜひ歴史地区を散策してみたいと思っていました。
ガイドブックに出るような有名な場所から、勤王の志士たち生誕の場所まで、幕末から明治初期の時代ファンなら、一度は行ってみたい聖地とも言える場所ではないでしょうか?

鍵曲・萩市

その中でも、管理人が行ってみたいと思っていた場所の一つがここなんです。きっと、一度はあなたも見たことがあるのではないでしょうか?(まっぷるさんの2013年のガイドブックの写真)
記事下に地図リンク、付近の飲食店情報を掲載しています



地図は昔も今も

萩で宿泊したのは、北門屋敷というホテル。毛利藩の元家老の屋敷跡に建つホテルで、歴史情緒たっぷりでした。

鍵曲・萩市

これは、北門屋敷でもらった古地図(食事の時のシート)。毛利藩ありしころの萩の様子。

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現在の地図。地形はもちろんですが、道路の様子、いわゆる町割りがほとんど変わっていないそうです。
江戸末期から明治維新にかけて、そのままの萩の様子を味わえます。

鍵曲・萩市

青四角の部分が、昔の萩城の堀の中。まあ、城内になるんだと思います。
ちなみに、赤丸が萩城。緑丸が、今回行きたいと思っている城下町というか、城内の曲がり角で鍵曲。これは、かいまがりと読むそうです。

口羽家からすぐ

鍵曲・萩市

これが、ホテルでもらった地図。口羽家という屋敷がありますので、それを目印に行くといいですよ。とのことでした。

鍵曲・萩市
鍵曲・萩市
鍵曲・萩市
鍵曲・萩市
鍵曲・萩市
鍵曲・萩市

これが、鍵曲り(かいまがり)。塀の模様が特徴的で、見た目には分かりやすいと思います。が。。。

ちょっとここで、まっぷるのガイドブックの鍵曲の解説を引用したいと思います。

堀内地区に残る城下町特有の道。見通しがきかないよう左右を土塀で囲み、道を鍵状に直角に作ったと言われている

この文章の印象と行ってみた印象は違いました。

追い回された。。。

雨と人通りが少なかったという理由で、車で周ったのですが、たどり着くまでにかなり時間がかかりました。地図を持っているのにですよ。

鍵曲・萩市
鍵曲・萩市
鍵曲・萩市
鍵曲・萩市
鍵曲・萩市
鍵曲・萩市
鍵曲・萩市
鍵曲・萩市
鍵曲・萩市
鍵曲・萩市

google mapsと見比べながら、写真を見直すとかなり、あちこち行ってるのが分かります。
まず、この道の一番の特徴が、先が行き止まりに見えるということなんです。
このまま、進んだらあそこ。。。行き止まりだよね。って感じに見えるんです。

でも、実際にそこまで行ってみるとちゃんと地図通り曲がり角がある。
っで、あとで道案内を見てみたら、このあたり「追い回し筋」という名称があるそうです。

地元でないほかの地区の人間を追い回して捕まえるためにあったんでしょうか?
まさしく、術中にはまった気がします。

これは、ガイドブックの解説より、上述の北門屋敷でもらったガイドのほうが、的確な解説のような気がします。

三の丸の区画は整然としていてわかりやすそうですが、実は歩くと迷いやすい路。それもそのはず、同じような白壁の通りの所々にT字路などを配し、わざと迷わせるよう造られているからです。中でも「鍵曲(かいまがり)」はクランク状の路を見通しがきかないよう高い壁で囲い、一見行き止まりに見えるようになっています。別名”追い廻し筋”とも呼ばれるこの通りは、万一敵が進入した際に追い込んで城を守るための町の造りなのです。

やっぱり、行ってみて良かったです。

夏みかんを多くの家が作っている

鍵曲・萩市
鍵曲・萩市
鍵曲・萩市

萩市は、夏みかんを作っているご家庭が多い。さらに、家だけでなく公園とか、郵便局の前なんかでも。昔、明治維新でそれまで藩から給料をもらっていた武士たちが、家計を支えるために、植えたのがはじまりだそうですね。今でも、この伝統は続き。本当に多くの家で作られているんです。