正月明けになると、必ずニュースで放送される筥崎宮の「玉せせり」、一度行ってみたいと思っていたんですが、祭りが行われる1月3日ってたいてい寒いし天気が悪い。ところが、2017年の今年は快晴の上に温かいというラッキーも手伝って、行ってみようと思ったんです。
記事下に地図リンク、付近の飲食店情報を掲載しています
玉せせり(玉取祭)のおさらい
玉せせりちゃ何ね?ということで、おさらいをします。筥崎宮の公式ページをぜひ。
【玉取祭/玉せせり】
玉取祭は別名「玉せせり」といい、全国に知られる祭(九州三大祭)である。起源は定かではないが、今から約500年前の室町時代に始まったとされ、昔から盛大かつ厳重に行われている神事です。
午後1時の玉洗い式にて祓い清められた陰陽2つの木玉は、東側に約250m離れた場所にある末社玉取恵比須神社に運ばれる。ここで祭典の後、陽の玉は裸に締め込み姿の競り子達に手渡され祭典開始となる。
この玉に触れると悪事災難を逃れ幸運を授かるといわれており、競り子達は勢い水を浴びながら陽の玉をめぐり激しい争奪戦を繰り広げながら、本宮に向かって競り進みます。やがて楼門に待つ神職の手に渡され、陰陽2つの玉が再び揃って神前に納まり、めでたく神事は執り納めとなります。陸側と浜側に分かれた玉の争奪戦は、一年の吉凶を占う年占いの意味合いもあり、陸側が玉をあげれば豊作、浜側があげれば豊漁と云われている。<玉の由来>
玉の由来は定かではないが、神功皇后三韓征伐の際に龍神の捧げた満珠干珠の玉にあやかったものという説、明応三年(1494)正月に博多上須崎の原田某なる人が筥崎宮に詣で、お潮井浜でキラキラ輝き海上に浮き来る2つの玉を拾ったという。また天正年中(1573-1591)肥前呼子の商人が、博多の海上でこれを拾ったと云われ、そのうち1つを筥崎宮に奉納したが、夜に光を放って鳴動するなど、たびたび不思議なことがあるので、他の1つも筥崎宮に納めたという。
陽玉・陰玉
毎年1月3日に行われる神事で、豊漁や豊作を願うお祭りなんですね。陰陽の陽の玉(直径30センチくらいで10キロ近くの玉)を、最初は子供たちが、次に大人たちが運ぶお祭りです。
お汐井とりもある海岸から本殿へ
3号線沿いに福岡側から筥崎宮へは向かいました。まずは本殿とは反対側の海側へ。
駐車場ってこちらにもあるみたい。さらに先を行くと、博多祇園山笠でお守りに取るという砂(お汐井とり)をする砂浜があります。
初もうで客もすごく多い
さすがに3が日。しかも、天気もいいので初もうで客がすごく多いです。
このあたりから「最後尾」というプラカードを持った警備員の方がいらっしゃいました。初もうでに参るお客さんは、ここから並ぶ必要があります。この日は、写真を撮りたかったので、参拝は断念しました。
人手が多い。。。
1の鳥居内で行われるお祭り
1の鳥居まで来ると、玉せせりの看板やポリバケツに入れた力水なども用意されているので、ここであるんだろうと予想されます。
脚立が並んでいました。プロもアマチュアもカメラマンがたくさんいたので、ここで祭りがあるんだと把握。ここで祭り開始の13時まで待つことにしました。記事下のgoogle mapsの位置はこの位置で設定しています。
楼門から本殿のほうもすこしみてみました。楼門の文字「敵国降伏」は、元寇の時からと歴史も古い。(参考:筥崎宮 – Wikipedia)
13時スタート、玉せせりが始まるのは
この位置にじっと立って祭りが始まるのを待ってました。脚立で来ているのは、報道関係者と一般の写真撮影の人たち。
よく見ると、この位置に陰陽の玉が設置されています。神官の方たちが、この玉をお酒や水で清めるところから祭りのスタートのようです。(13:00)
その後、玉は近くの玉取恵比寿神社に運ばれていきます。
ここから実際の祭りが見られまで、じっと待ちます。目の前でカメラを構えていた男性たちは、ここ10年ほど撮り続けいている常連さんのようで、これから玉が運ばれてくるまで時間がかかること。まず、参拝の列中断される。楼門が閉じる。最初は、子供たちが鳥居まで運んできて、そこから大人たちが受け取る。近くだと水がかかる可能性が高い。などの情報を教えてくれました。
それにしても、この日は暖かくてよかった。寒かったり、天気が悪かったりすると本当に大変だと思います。
参拝の列も途絶えて、神職の方や警察の様子から、あー、もう来るのかな~という雰囲気が伝わってきます。また、場内に状況を知らせるアナウンスも流れます。
玉を奪い合うように、そして変な言い方だけど協力しながら運ばれていきます。玉に触ることができると1年健康で過ごせるとのこと。また、名誉なことでもあります。高らかに玉を持ち上げる男は誇らしく神々しく見えます。
楼門の前の最後のクライマックス。5人ほどが小窓の前で並び、一人一人に玉を回して高くかかげて1周し、最後は小窓の神職に渡します。
小窓が閉まったら、「祝いめでた」を歌い、祭りは終了です。
玉取恵比寿神社のほうへ行ってみた
みなさんと一緒に撤収しました。インタビューや地元テレビの取材もあっていました。
管理人は1の鳥居から、玉がスタートするという「玉取恵比寿神社」のほうへ。スタート地点と書かれているのでわかりやすい。小さな神社なんですね。迫力を間近で感じることができて満足。今年はいい年になりそうです。
住所:福岡市東区箱崎1-22-1